無印良品の美容院

無印良品の美容院

無印良品という企業は、根幹にある哲学がしっかりしているので、家具や電化製品だけでなく、ホテルや道の駅などの事業に乗り出しても、本質がブレずにいる。

デザイナー原研哉と、無印良品の哲学

デザイナーの原研哉さんが、以前エッセイで、もしも無印良品がプロ野球チームを持ったら、という内容の文章を書いていたことがあったが、無印良品には、どんなジャンルでも「無印良品的なスタイル」を想像させる余地がある。


僕が、無印良品に次に進出して欲しいジャンルは、美容院である。

美容室は、ざっくり分けると、主に格安美容院、町の美容院、都心のおしゃれ美容院の三種類がある。

格安美容院が、だいたいカットで一〇〇〇円くらいで、町の美容院は地域にもよるが二〇〇〇〜三〇〇〇円、都心の激戦区の美容院はカットだけで五〇〇〇円以上はする。

それぞれの美容院のメリット、デメリットがあるが、町の美容室の質が一番「不安定」だと思う。


一人、二人で回している美容院も多く、性格や会話の内容などの相性も含め、当たり外れが大きい。

会話も面倒だからと一〇〇〇円カットに行くが、仏頂面な美容師さんに要望もほとんど聞いてもらえず、コミュニケーション不足ゆえに質に満足がいかない、ということもあるかもしれない。

都心の人気美容院は、勝負という日の前ならいいが、ひとまずメンテナンスというだけで行くには価格が負担になるし、初めて行くひとにとってはハードルが高い場合もある。

気楽に、ほどよい質も担保されている静かな美容室があればいいのに、と想像を巡らし辿り着いたアイディアが、無印良品の美容室「MUJI CUT」である。

カットとカラーなど限られたメニューで、オーガニックな製品を使用。店内は木目で、無印良品の美容関連の商品が置いてある。

また、セルフカットにも力を入れる。すきバサミなどセルフカット用品が揃っていたり、簡単な指導もしてくれる。

あるいは、月額制のサブスクリプション(定額サービス)にしてもよいかもしれない。

世界にも展開ができるし、海外に住んでいる日本人も安心して通える。

どこで髪を切ろうか悩んだときに、「無印“で”いい」と思える無印良品の美容室「MUJI CUT」があったら面白いのでないか、と想像してみた。

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