人は、一人一人では、いつも永久に、永久に孤独である 言葉と孤独は分かち難く結びついていると僕は思う。感情や風景を言葉で表現しようとすれば、実態とずれが生じる。 若い頃にダダイズムの影響を受け、その後、禅に傾倒した詩人の高橋新吉は、物を言い始めたことが人… TwitterFacebookemail
石原吉郎『位置』 石原吉郎は、戦後のシベリア抑留の経験や記憶が根底にある戦後詩の代表的な詩人で、僕はその存在を大学時代に行ったある作家の講演で初めて知った。 その講演のなかで、詩の形ではなかったものの、「私は告発しない… TwitterFacebookemail
八木重吉と、秋の詩 八木重吉は、明治に生まれた夭折の詩人で、自然や信仰に根ざした優しく繊細な詩を書いた。 教員をしながら詩作を行った重吉は、数多くの詩を残したものの、生前は『秋の瞳』という詩集が一冊刊行されたのみで、詩人… TwitterFacebookemail
中原中也『雪が降っている……』 中原中也の雪の詩に、雪が降っている情景が淡々と、しかしどこか寂しげに描かれた、詩集としては未発表の『雪が降っている……』がある。 繰り返される、「雪が降っている」という言葉が、… TwitterFacebookemail
芥川龍之介の遺書と末期の目 芥川龍之介が、自殺しようとするときの自らの心理を細かく分析し、解説した文章として遺書の『或旧友へ送る手記』がある。この遺書には、自殺の原因として芥川が表現した「ただぼんやりした不安」というよく知られた… TwitterFacebookemail