中原中也『月夜の浜辺』

詩人の中原中也は、好きな詩や言葉があるというだけでなく、詩人として生き抜いた彼の短い人生自体にも惹かれるものがある。日記や手紙を読んでみても、不器用に真っ直ぐで、周囲と衝突しながらも純粋に詩のことばか…

えーえんとくちから

ずいぶん前、短歌をつくってみたいと思ったことからひとまず現代の歌人の短歌を色々と読んでみることにした。そこで多様な短歌が紹介されている本を読んでいたときに、笹井宏之さんの代表作の一つとして知られる「え…

ウルスラとキキの会話

ジブリ作品は大人になってからちゃんと観たものも多く、その一つに、『魔女の宅急便』もあった。もしかしたら記憶に残っていないだけで、幼い頃に観たこともあったかもしれない。でも、心に響いたのは大人になってか…

茨木のり子『汲む Y・Yに』

心の強さと弱さというのは、紙一重や裏表な面もあるように思う。我慢して耐え抜く強さもあれば、違和感を察知して抜け出すことのたくましさもある。感受性が鋭いと、生きづらさもあるものの、生きづらさを感じ取れる…

千利休と朝顔

余白を置いて想像をかき立てるような、引き算によって美しさを引き立てるような、そんな感性を物語る千利休の朝顔にまつわる逸話がある。 利休は、戦国時代から安土桃山時代にかけての茶人で天下人の豊臣秀吉の側近…