中原中也『月夜の浜辺』

中原中也については好きな詩や言葉があるというだけでなく、詩人として生き抜いた彼の短い人生そのものに惹かれる。日記や手紙などを読んでも、不器用に真っ直ぐで、周囲と衝突しながらも純粋にずっと詩のことばかり…

えーえんとくちから

ずいぶん前、短歌をつくってみたいと思ったことからひとまず現代の歌人の短歌を色々と読んでみることにした。そこで多様な短歌が紹介されている本を読んでいたときに、笹井宏之さんの代表作の一つとして知られる「え…

茨木のり子『汲む Y・Yに』

心の強さと弱さというのは、紙一重や裏表な面もあるように思う。我慢して耐え抜く強さもあれば、違和感を察知して抜け出すことのたくましさもある。感受性が鋭いと、生きづらさもあるものの、生きづらさを感じ取れる…

雪をつかんで残るもの

詩人の高橋陸郎さんが、谷川俊太郎さんとの対談のなかで、折口信夫の「雪をつかむ」という感覚の話を紹介していた。 日本の詩的な情緒というのは、雪をつかんだときに、その感触は残りながらも、しばらくしてひらく…

人の心を種として

僕は、言葉を「言の葉」と書くという発想自体が昔から好きで、こんな風に植物の葉を題材にして表現している感性が素敵だなと思う。葉が使われることによって、言葉がおのずから生まれ出るという様や自分単独では成り…